12月6日をもちまして、年に一度開催しております『第26回 職人と丁稚の木工展』が大盛況のうちに終了しました。
開催期間の4日間、全日想像を超える多くの方にお越しいただき、作品をじっくりと見ていただく機会になりました。誠にありがとうございました。
職人・研修生一同、想いを込めた作品が皆様の暮らしの中に溶け込むことを大変嬉しく感じております。これからも皆様に感動を与えられる家具作りに精進させていただきます。

<当日の様子>



また、研修生3年目の山田渓太より今回の木工展についてのコメントを掲載いたします。

山田渓太(研修生3年目)
<コメント>
今回の木工展では、棚やテーブル、ベンチなど異なるジャンルの作品を5つ作らせていただきました。全てご購入していただくことができ、とても嬉しく思っています。
どの作品も勉強になったのですが、一番思い入れがあるのは、ベンチ(参考:上記写真)です。ご案内をしていると、このベンチを気に入ってくださる方が多くて嬉しかったです。
実は、もともとイメージをしていたわけではなく、偶然倉庫で見つけた木材を使ってどんなものをつくろうかと考えているときに、頭に浮かんできたままを作りました。こだわりは、欅の無垢板の素材をそのまま残しているところです。色味なども木材のものを生かし、アクセントになるように異なる木材を組み合わせました。
他にも、木が割れている部分にちぎりを入れてデザイン性を持たせたり、塗料も蜜蝋を使っていたりと、工夫した点は多く、作っていてとても楽しかったです。
さっそく、来年の木工展に向けてどんな作品をつくろうかと考え始めています。
また、先日の修了式でもとても刺激をもらったというのも大きいです。
4名の先輩が職人になった証に、先輩の職人さんに茶色い法被(はっぴ)を着せてもらっているのを見て、とてもかっこいいな、自分もなりたいなと思いました。職人になるまであと丸2年というのと、あと数ヶ月で研修生の中で自分が一番年次が上になるので、もっと頑張っていきたいと思います。
今後も木工展は様々なチャレンジができる場でもあるので、未経験の技術に挑戦し、これからも経験を積んでいきたいと思います。