
丁稚制度とは、匠な職人の元で修行を兼ねて献身的に働く作法のことをいます。
秋山木工の丁稚制度は、技術の習得と同じくらいに、仲間と寝食を共にすることで磨かれる"心技体"を大切にしています。これは、心と体が磨かれればおのずと技術はついてくる、という秋山の考えによるものです。
なぜ丁稚なのか
価値観


一流の心と体なくして技術なし
職人という商売は、人に感動を与えて、人を喜ばせてなんぼの商売。人に親切にできる、人に気遣いのできる人でないと、いいものは作れない。
秋山木工では、「21世紀型の職人」は技術力40%、人間性が60%が基準として、素直に感謝ができ、相手のことを真剣に考えられる職人を育成します。
技術は製造のみにあらず
不測の事態が起こっても、堂々と自信を持ってその場を乗り切れる判断力。お客様とスムーズに話せる会話力。
家具や材質について、お客様を感動させる物語や歴史をお話できるプレゼン力。
上記ができるようになるための十分な知識と経験、言葉遣い。
こういったことについて、親方や兄弟子を観察し、技を盗もうというやる気を兼ね備えた人材を望んでいます。
職人研修制度
秋山木工では、約5年の丁稚経験を経て職人となり、その後独り立ちします。
※
※入学後半年間、入社後4年間(計5年間)は寮生活です
※実力次第で独立までの9年間のコースを短縮する事も可能です
一流の根っこをつくる
「職人心得30か条」
職人心得30箇条は秋山木工の社訓。一流の職人とはどんな職人なのかをいつも忘れず、頭に置いておくため、毎朝必ず全員で唱和します。
30箇条は「1、挨拶のできた人から現場に行かせてもらえます」「2、連絡・報告・相談のできる人から現場に行かせてもらえます」「3、明るい人から現場に行かせてもらえます」といった心得から始まります。一流の職人は一流の人として真っ当なコミュニケーションができることが大切になるということを表しています。
一流の職人は、一流の心得から

職人までの道
■仕事
丁稚の一日
丁稚の1日は早朝の清掃から始まります。ランニングで体をほぐしたら自分たちで朝食を用意し、片付けも全て自分たちで行います。
全体朝礼で気合いをいれた後は、先輩職人の指導を受けながら現場実習を通して仕事を学んでいきます。1日の大半を先輩たちと過ごすことで礼儀を知り、相手を観察し、技を盗んでいくのです。
仕事の合間にそろばん、書道といった教養についても学習し、職人としての技だけでなく商人としての基礎が身に付くように日々努力しています。


レポート活動
日々の成長の記録を残すために、丁稚全員がレポートを書いています。工場での高密な学びを記したレポートは、平均して年間50冊をも超えます。こうしたレポートは、家族や学校とも共有し、皆で成長を見守っています。
■生活

快適な寮生活
最初の5年間について、丁稚は寮で生活します。寮では少人数での共同生活を前提とし、先輩の丁稚と暮らします。
そうじ、洗濯、料理はすべて自分たちで行い、社会人としての基礎能力、集団生活での礼節をしっかりと習得します。とはいえ、先輩たちはみな優しく、仕事での悩みや将来の夢を共有しながら"同じ釜の飯を食らう"ことによって切磋琢磨していきます。
秋山学校を通して学ぶ
秋山木工に入社して半年間は、丁稚見習いとして"秋山学校"に入学します。秋山学校では、丁稚として、人としての基礎を身に着けるために、挨拶、整理整頓、清掃、読み書きそろばんを習得します。
また、先輩の仕事を観察し、木の性質や道具の使い方を徹底的に学んでいきます。丁稚見習いを通して木工職人となるための入門知識を習得した者が晴れて丁稚となります。
丁稚となった後はもちろん秋山木工での修行が続きますが、それだけでなく、コンテストや展示会に向けて自分の作品を作ることができます。丁稚たちは時間を工夫して、想い想いの作品作りを楽しんでいます。


親孝行がしたい・・・
一流の家具職人への心を磨く若者たち

丁稚紹介
四年目/京都出身
加藤颯人
四年目/東京出身
内藤恵悟
四年目/茨城出身
佐藤修悟
二年目/長野出身
山田渓太
採用説明会
"秋山からの手紙"
7~9月の毎週土曜日
9:00~12:00
※事前予約必須

2020年度採用に関する説明会
秋山木工では2020年度に向けた採用説明会を行なっています。説明会にご興味のある学生・ご父母・その他教育期間のみなさまは下記のボタンから詳細をご確認ください。